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自己啓発セミナーに関する様々な事柄を思いつくままに
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ゴッドファーザーに会ってきた
 GW最後の土曜日5/6に、浅草ビューホテルで行われたロバート・ホワイト基調講演会「驚異的な人生を送るとは」を聞きに行きました。
 ロバート・ホワイトとは、日本にライフ型と呼ばれる自己啓発セミナーを持ち込んだ人です。
ロバート・ホワイト氏は世界各国に、特に日本では直接、今ASKが提供している
ASKベーシックコース、SEEKアドバンスコース、Knockリーダーシップコースの源流を提供された方です。
また、現在も米国全土、また香港で精力的な活動をされ、能力開発のエキスパート、スペシャリストとして引っ張りだこです.。
「最も伝統的な目標達成研修」ASKベーシックコースの伝統を築き上げた方です。

ASK社WEBサイトより


 今回、ホワイト氏が来日して講演を行うという事なので、自己啓発セミナー界のゴッドファーザーを一目見ようと申し込みをしてみました。講演を主催するASK社はもとより前身のARC社のセミナーを一度も受講したことが無いので、参加させて貰えるか心配でしたが、快く受け入れて貰えました。後で気付いたのですが、今回のこの講演会はASK社のゲストイベントも兼ねているようでした。それなら未受講者でも参加出来るのは納得がいきます。

 講演は、ホワイト氏の言葉を通訳が訳しながら行われました。ホワイト氏自身もゆっくりとした分かりやすい英語で話していたので、通訳を介さなくてもなんとなく理解できます。この点、日創研の米国人トレーナーと大きく違います。
 2つの簡単なゲーム(実習)を交えて講演は進行しました。この辺りの手法は自己啓発セミナー特有のものですね。久しぶりにダイヤードチックな事をして、ちょっとしたノスタルジーを感じました。即席でパートナーになった方は2回とも別の方だったのですが、お二人とも、ASKの第3段階を受講している最中の方でした。

 講演のテーマは、大まかに言えば「信頼」でした。講演の中でホワイト氏から聴講者へ「I trust you if ~(わたしは、~だったらあなたを信頼します)」の「~」は何ですか?という質問がされました。会場からはいくつか手が上がり色々な答えが出ました。ホワイト氏の答えは「あなたが心をオープンにしてくれたら」というものでした。「心を開いて何でも話せば相手は信頼してくれる」「Coffe shop conference(喫茶店会話=社交辞令会話)だけの関係では信頼関係は築けない」という事です。
 会場はなるほどと頷く人が大半で、僕もそう思うのですが、一方で軽い疑問が湧きました。自己啓発セミナーを勧誘する際には、セミナー内容の事を聞いてもグランドルールで禁止されている為、何も教えてくれません。全てをオープンにして信頼関係を築きましょうと言っているわりには、セミナーは秘密主義的な部分が多いのです。これで信頼してくれと言われても、難しいのではないかと感じたのです。
 講演の締めは「歩き方」の話でした。ホワイト氏の学生時代のエピソードを出して、歩き方にはミルウォーキー型とシカゴ型の2通りあると説明しました。
 ミルウォーキー型は、自分の居場所が明確でなく行き先も決めずにふらふら歩き、たまに寄り道をする歩き方。
 シカゴ型は、自分の今いる位置を把握していた目的地を明確に決めてわき目も振らずに目的地に行く歩き方。
 ホワイト氏は学生時代にこの事を知り、以来、シカゴ型で歩いてきて成功したと言っています。
 確かに、目標を明確に定めて具体的に行動する、という事はどのような本を読んでも書いてありますし、実際に社会的に成功したとされる人は一様に同じ様なことを言います。しかし、人生ってそれだけではつまらなくないかな、なんて俗社会に侵されきった僕は思うのです。
 寄り道をする事で、新たな出会いや発見があったり新しい目標が生まれることも多くあります。まぁ、寄り道だらけで「成功」とは程遠い僕が言うのもおかしな話ですが(笑)

 講演の内容としては、そんなに悪いものではなく、たまにこういう話を聞くのも悪くないかな、という感想です。自己啓発セミナーのカラーもそんなに出ていないのも、僕的に受け入れやすかったのだと思います。

 講演が終わってから、ASK代表の松田友一氏と少し話せる機会がありました。
 松田氏との話で感じたのは、ホワイト氏の認定を受けていないトレーナーが進行するセミナーは同じ様なプログラムを使っていても認められるものでは無い、と思っている事でした。
 ホワイト氏の認定を受けたトレーナーだけが本当のセミナーを進行できる、という事ですが、ミイラ事件を起こしたライフスペースの高橋弘二氏はARCのトレーナーでした。
※松田氏より、「(高橋弘二氏は)いわゆる、基幹をなすベーシック、アドバンスの認定トレーナーではありませんしARCの正式に採用されたスタッフだということも、正確な情報ではありません。ボランティアの一人ではないでしょうか。」というご意見を頂きました。

 話の中で「春日言語塾」という名前が出た途端に、松田氏の顔が険しくなったのが印象的です。春日言語塾や日創研等はネガティブアプローチが多く、本物では無いと言っています。「自分で受けたくないセミナー」とも言っていました。
 ホームオブハートについては「フリーメーソンみたいなところでしょ」と言っていました。何をもって「フリーメーソンみたい」と言ったのかは謎です。

 自己啓発セミナーは受講生の為にあるべきものだが、世間(社会)に対抗するようになると組織としておかしくなる、と松田氏は言っていました。ARCの最後はそのような状態で、松田氏は最後までその流れに抵抗していたそうです。

 松田氏は元々セールスマンであったという経歴もあるからでしょうか、非常にビジネスマンライクな方でした。僕が受講した日創研を含めて、今まで会った事のあるセミナー関係者は山師的な人が多かった為、軽い驚きでした。
 こちらの質問にも丁寧に答えて頂け、印象は悪くないです。この辺りは、ホワイト氏の講演にもあった「心をオープンにして信頼関係を築く」という事なのだろうと思います。
 最後に、サイト(消費者問題としての自己啓発セミナートラブル)用の名刺で名刺交換をさせて頂き、後日メール等で質問させてもらえる様にお願いをしました。

 今回のセミナーに行く前には、こちらの身分がバレたらどうなるだろうかと不安もありましたが、以外にも友好的でちょっと拍子抜けであったりもします。一緒に行った「自己啓発セミナー対策ガイド」の藤倉氏が、申し込みの時点で身分を明かしていた事もあったのでしょう。
 久しぶりにセミナー会場の雰囲気に触れ、懐かしくもあり不思議な気分でした。
 ASKのセミナーに誘われても受講はしませんけどね(笑)

参考リンク:
ロバート・ホワイト氏書簡(自己啓発セミナー対策ガイド)
行ってきました♪能力開発の祖のセミナー(magicmoment~魔法の瞬間)
5月4日ロバートホワイト基調講演会 8,May2006(ASK社WEBサイト セミナーニュース)
by seminar_blog | 2006-05-07 22:33 | News
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