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事実を書くと面白おかしくなる裁判
 最近、裁判傍聴が続いています。昨日は東京地裁で「平和神軍観察会名誉毀損事件」の傍聴をしてきました。
 この事件は、「平和神軍観察会 逝き逝きて平和神軍」というWEBサイトを運営する次瀬氏(ハンドル)に対して、グロービートジャパン社がWEBサイトの内容は名誉毀損であるとして訴えた刑事事件です。おそらく、ネット上の表現が名誉毀損として刑事事件になった初めての裁判です。

 平和神軍とは、中杉弘(本名・黒須栄治)氏を総督とするカルト宗教的側面を持つ思想団体です。
 グロービートジャパン社は中杉氏の長男・北条晋一(本名・黒須伸一)氏が社長を務める企業で、フランチャイズチェーン「らーめん花月」を展開しています。また、中杉氏がグロービートジャパンの株を51%所有しており、実質的なオーナーです。

 「平和神軍観察会」が平和神軍とグロービートジャパンの接点を明らかにしたところ、平和神軍から掲示板・メールでの脅迫が相次ぎ、更には何者かが次瀬氏の自宅を突き止め、玄関の前にコーラの空き缶を置きドアノブに壊れた傘を架ける、という事がありました。
 また、サイトを削除しなければ法的手段にでるという事も平和神軍側から伝えられていましたが、何故か訴えたのは、それまで何も接触がなかったグロービートジャパンでした。

 名誉毀損(刑法230条の1)には「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。」と書かれています。つまり、本当の事を言っても(書いても)、相手の名誉を傷つけたらいけないのですが、公益性があるのなら本当の事なら罰しない(刑法230条の2)という特例があります。
 平和神軍とグロービートジャパンの関係を公表する事は、フランチャイズに加盟しようとする人にとっては重要な情報であり公益性があると考えられます。グロービートジャパンの主張は「平和神軍を批判するサイトで、平和神軍とあまり関係の無いうちの名前が出されて迷惑だ」というものです。そこで、裁判では弁護側(被告・次瀬氏側)は、平和神軍(黒須栄治氏)がグロービートジャパンの実質的な支配者である事を証明しようとしています。

 昨日の公判は、グロービートジャパン社長・黒須伸一氏の3回目の証人尋問でした。(実質的には2回目。前回11/25の公判は事件が起こった為、尋問中止)
 被告代理人の山口貴士弁護士と紀藤正樹弁護士による証人尋問が行われましたが、ほとんどの質問に「わからない」「知らない」「覚えてない」という答えだけ。「何故そんな事を聞くのか?」という逆質問までする始末です。特に、平和神軍や黒須栄治氏に関する事柄になると、声を荒げて、いわゆる逆ギレのような状態になります。
 隠し事をしている子供が必死に隠し通そうとしている様な状態です。あまりにも滑稽な答え方で、傍聴席からも「クスクス」という笑い声が漏れ、裁判長から「傍聴人は静かにするように」という注意がでる場面もありました。

 「平和神軍とはどのようなものだと思いますか?」という質問には、「父の頭の中にあるだけの団体」「思想運動である」「実態のある活動はしていない」「右翼と間違えられかねない名前だ。ダサい名前」という答え。2ちゃんねる風に言えば「脳内団体(軍隊)」って事ですかね?
 「何故、実態のある活動をしていないと思うのですか?」には「父がそう言っていた」「疑問には思わない」
 また、「平和神軍との関係を取りざたされたくない」とも答えていました。
 しかし、黒須栄治氏は51%の株を所有する筆頭株主であり、平和神軍はグロービートジャパンが所有する「花月荘」というペンションを「士官学校」として利用しており、花月荘の宿泊予約用のメールアドレスと平和神軍のメールアドレスが同じです。この事についても質問しても、やはり「知らない」「わからない」という答えでした。

 公判の最後に、黒須栄治・伸一両氏のグロービートジャパンからの報酬についての質問がありました。この質問に対して証人尋問ではありえない「答えたくない」という証言拒否をしました。刑事訴訟法では、証人は正当な理由がなく証言を拒む事を禁じています。黒須伸一氏は「山口弁護士・紀藤弁護士のブログに面白おかしく書かれるから」という理由で証言を拒みました。勿論、こんなのは正当な理由にはなりえません。こんな事を認めてしまったら「新聞・雑誌の記事に書かれるから」証言拒否みたいな事も認められてしまいます。しかし、裁判長は「証人の気持ちも理解できる」と暗に証言拒否を認める発言をしました。
 これでは、「裁判長はネットに対して偏見を持っているのでは?」と思われても仕方ない事です。確かに、ネットをあまり利用しない人が、ネットはアヤシイもの、という偏見を持つ事があるのは事実です。しかし、この事件はネット上での表現についての裁判である事から、ネットでの表現に対して公平な目で見なければならない筈です。公平な立場の裁判官が偏見を持ってたら、公平な審理は望めません。
 黒須伸一氏が退廷した後、紀藤弁護士・山口弁護士から裁判長に「証言拒否を認めるのはおかしい」「確かに裁判の内容をブログに書いているが事実を書いているだけで、面白おかしくは書いていない」という意見が出ましたが、裁判長は「一応聞いておきます」という言葉にとどめただけでした。
 次回公判も引き続き黒須伸一氏に対する証人尋問です。次回は、このような事が無いように望みます。

 次回公判期日:平成18年1月27日(金) 13:30~16:30 第425号法廷

参考リンク:
逝き逝きて珍軍
悪徳商法?マニアックス
酔うぞの遠めがね
弁護士紀藤正樹のLINC-BLOG版
弁護士山口貴士大いに語る
13Hz!
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by seminar_blog | 2005-12-21 23:41 | Misc
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