excitemusic

自己啓発セミナーに関する様々な事柄を思いつくままに
by seminar_blog
ICELANDia
最新の記事
カテゴリ
タグ
以前の記事
最新のトラックバック
自己啓発セミナーの多様化..
from 宗教&カルト・ウォッチ
アレクサンダー・エベレッ..
from でじたる異言ノォト
ロバート・ホワイト氏基調..
from 宗教&カルト・ウォッチ
花月荘に泊まってみた
from 宗教&カルト・ウォッチ
名誉毀損:橋爪研吾 つい..
from 霞っ子クラブの裁判傍聴記
[コンピュータ]グロービ..
from 風のまにまに(by iron..
「霞っ子クラブ」デビュー!!
from 今井亮一の交通違反相談センター2
阿蘇山
from 世界の山々
満員御礼☆「裁判傍聴のス..
from 霞っ子クラブの裁判傍聴記
割賦販売法
from 日本の法律について
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


社長 LAST GIGS
 2/27に東京地裁426号法廷で「平和神軍観察会名誉毀損事件」の公判が行われました。今回は、グロービートジャパン社長・黒須伸一氏に対する証人尋問の最終回です。

以前の傍聴記は
http://sdseminar.exblog.jp/2260333
http://sdseminar.exblog.jp/2608465

 まずは前回、弁護側から出された宿題の回答から始まりました。
 宿題の内容は
・2002年~2005年の年あるいは年度毎のグロービートジャパンからの黒須英治氏に対する報酬額
・グロービートジャパンからの黒須英治氏に対する報酬以外に支払っている名目及び金額
・グロービートジャパンとユナイテッドジャパン及び日経企画(共に黒須英治氏(平和神軍)が関係ある会社)の取引内容

 黒須証人はメモをしてきた紙を見ながら報酬額を答えました。
  2002年度:約5900万円
  2003年度:約2800万円
  2004年度:約2900万円
  2005年度:約3800万円
 1円単位まで細かく答えました。
 名目は給料との事。英治氏はグロービートジャパンで仕事をしていないのに給料名目であるというのはどういうことだ、という疑問が出ましたが、会社設立時、黒須証人も副社長の鶴見氏も会社経営の素人で、出資してもらった英治氏に対する株式配当のやりかたがわからず、「配当の代わりに給料という形にした」と答えました。「本来ならもっと払うべきだ」とも証言しました。給料名目以外にグロービートジャパンから英治氏へ渡っている金銭は無いようです。「給料」は一括で払うのではなく、月毎に払っているようです。
 黒須証人と英治氏では、「どちらの給料が多いか?」という質問に「私のほうが多い」「2倍まではいかない位」と答えています。黒須証人と鶴見氏は同じ位の額を役員報酬として得ているようです。
 英治氏のグロービートジャパン以外からの収入は「知らない」と答えています。

 グロービートジャパンと日経企画の取引は2002年度には既に無いようです。2002年には日経企画が無くなっていた為だと答えました。「日経企画がいつ頃無くなったか?」という質問には「覚えてない」と答えました。
 ユナイテッドジャパンとの取引額は
  2002年度:約1億6900万円
  2003年度:約9800万円
  2004年度:約9500万円
  2005年度:約1億3400万円
 これも、英治氏への報酬額と同様に1円単位まで細かく答えました。

 グロービートジャパンは警察へ被害を届け出た時に、被害を証明する資料として納税証明書を提出しています。WEBサイト「平和神軍観察会」から誹謗中傷を受けた為に収益が下がった証明としての資料です。
 しかし、弁護側が出した証拠(帝国データーバンクのデーター)では、
  2002年度9月期:42億円
  2003年度9月期:50億円
  2004年度9月期:51億円
と、売り上げは上がっています。
 これに対して、黒須証人は「売上減少とはフランチャイズ店から会社へ上がる利益の減少のこと」と答えました。「平和神軍観察会」に平和神軍とグロービートジャパンが関係あるよう書かれたので新規のフランチャイズ契約が取れなくなった、という主張です。
 つまり
e0052125_14584966.jpg
こういう予測を立てていたのに「平和神軍観察会」の影響で

e0052125_14592381.jpg
こうなってしまった、
という事でしょう。
#数値に根拠はありません。グラフを作る為に適当に入れました。
 「しかし、全体として売上は増えていますよね?」という質問に対しては「直営店の売上も含まれている為」と答えました。
 納税額が減少するのは、売上が少なくなることだけが原因ではありません。経費等が増えれば納税額も減少します。実際、グロービートジャパンは2002年に現在の本社建物を2億4000万円で購入しています。この事を弁護側に「これだけ支出があれば納税額も減るのでは?」という質問に「借入金で買った」と答えています。「借入金ならば、利子は損金になるので税金は控除されるのでは?」という質問に「その通りです」と答えています。
 納税額だけでは売上が減少した事の証明にはなっていません。
 「売上が伸びているのに納税額が減っているのは何故か?」という質問に「税理士ではないのでわからない」。「納税額は(社長として)関心の対象」であるが「納税額が減っているのは気にならなかった」とも答えています。
 会社全体の売上は減っていないが、新たなフランチャイズ契約を断られるのが会社として直接の被害であり、「それを裏付ける具体的な数字が納税証明書である」と答えています。
 また、2002年のグロービートジャパンの社内報(民事控訴審でグロービートジャパン側から提出された物)のコラムで、黒須証人自身が、「2002年は狂牛病やワールドカップ等の影響で外食産業はダメージを受けた。花月も例外ではない」という趣旨の事を書いています。弁護側からの「売上が落ちたのは平和神軍観察会の影響ではないのか?」という質問に「それもあった」「わざわざ社内報に書く事ではない」と答えています。「社内報は社員やアルバイトに『頑張りましょう』というメッセージを伝えるもので、わざわざ裁判がどうのと書く必要は無いと(私は)思う」とも答えています。

 グロービートジャパン(花月食品)と平和神軍の関係(平和神軍総督・中杉治(黒須英治)氏と花月食品社長・北条晋一(黒須伸一)氏が親子である)の関係が一部マニア以外に関心を持たれたきっかけは、インターネット上の掲示板にらーめん花月仲木戸店店長が告発文を書いた事でした。
 仲木戸店店長は平和神軍との関係を本社に問い合わせています。その事について「仲木戸店店長から問合せはありましたか?」という質問に「わからない」。「報告はありましたか?」という質問には「報告はあった」と答えました。「報告に対してどのような指示を出したか?」という質問に「自分で行って話しをすると言った」と答えています。
 仲木戸店には、黒須証人が1人で車で行った所、「現地には鶴見氏を含めて役員が2~3人位いた」と証言しています。
 「何故、直接仲木戸店へ行ったのか?」という質問に「被害のはしりであり、心配して問合せてくれたのかと思い、店に行って説明する為」と答えています。「どのような説明をしたのか?」という質問に「「当社とは関係無い。安心してください」「東京ではそのような噂は無い」と説明した」と答えています。
 英治氏は仲木戸店に恫喝するような電話をかけています。「誰が英治氏に伝えたのか?」という質問に「誰かが伝えた」と答えています。

 「「平和神軍観察会」による風評被害はいつ頃からあるのか?」という質問に「ホームページが出来た頃から」と答えています。2001年~2002年頃から利益が減少し「役員報酬が減った」とも答えています。
 
 グロービージャパンの持つ不動産に東京中野の永田ビルがあります。永田ビルには平和神軍とイオンド大学が入居しています。その事について弁護側から写真を見せながら「永田ビルにイオンド大学と平和神軍は入っていますか?」という質問に「知りません」と答えています。

 今回は、検察側からの尋問もありました。
 「グロービートジャパンの株主比率に変化はありますか?」という質問に「黒須英治が51%から30%になった」「先々週の金曜日に21%を私と鶴見が買い取った」と答えています。この事について、後から弁護側からも「1株いくらで買い取ったのか?」という質問があり「覚えていない」「総額で億単位」と答えています。「全て買い取りたいが資金調達が出来ていない」とも答えています。
 英治氏がブブカ編集部に電話した事については、「後から(多分、役員)に聞いた」と答えています。「電話するように依頼しましたか?」という質問に「私が記憶している限り知らない」という答え。「英治氏は何故電話したのか?」という質問には「わkらない」「グロービートジャパンと本人の名誉があるので(電話を)したのでは?」と答えています。また、電話したことは「迷惑だった」とも答えています。
 この電話の件で英治氏と「喧嘩になったか?」という質問に「多々ある」と答えています。「直接行動に出るのでやめて欲しい」とも答えています。
 「最後に何か言いたい事がありますか?」と聞かれ、「自分の知らない所(2ちゃんねるやNifty等のネット)で行われている論争がグロービートジャパンに飛び火している」「外食産業・フランチャイズ経営で頑張ってやっているのに、思想で議論ですればいい事が何故当社に飛び火してくるのか」「思想団体が会社経営をする事は普通に考えておかしい」「この裁判を『平和神軍事件』と書くのはおかしい。憤りを感じる」との趣旨の事を述べました。

 裁判官からの尋問もありました。
 「英治氏の収入について、(裁判以外で)問合せはありましたか?」という質問に「無いと思う」と答えました。
 「フランチャイズ加入段階で自宅を担保に入れさせる事はありますか?」という質問には「無い」という答えでした。
 「平和神軍観察会」の記述で「あなたが花月食べたラーメン代の4~5%が駆ると右翼の収入になる」という意味の文言がありましたが、「そのような事実はありますか?」という質問に「ありません」という答え。「グロービートジャパンやフランチャイズから平和神軍にお金が流れる事は無い」とも答えています。
 「英治氏の収入のラーメン代からの割合は?」という質問に「フランチャイズ200店の総売上は100億円近くあるので1%にも満たない」と答えています。
 「英治氏が平和神軍の活動をしている事実はありますか?」とい質問に「ネット上での思想論争のみだと思う」。「平和神軍は右翼団体だと思いますか?」には「右翼ではないと思う」「カルトではないと思う」「本人は三島由紀夫の『楯の会』にあこがれているだけ」「精神の軍隊です」との答え。精神の軍隊については「実体が無いからネット所で活動しているのではないか」とも答えていました。
 「英治氏が宗教ブローカーをしていた事実はありますか?」という質問に「売っていたかどうかは知らないが、ブローカーという(悪印象を与える)言葉を使うのは示威的である」と答えました。
 「『平和神軍観察会』に書かれた事による被害は?」という質問には「フランチャイズ契約が流れた」。「従業員の採用には影響はあったか?」という質問には「若い人は最初にネット調べるので、グロービートジャパンを検索するとグロービートジャパンのホームページのすぐ下にこの裁判について書かれた記事や2ちゃんねるが出てくるので、最初から候補から外される」「最終選考に残ってもネット上の情報知って辞退する人が多い」「採用については大きくダメージを受けている」と答えました。
 新卒採用をした社員は4~5年の期間で毎年4~5人が辞めているようで、退職する理由はネット上の情報であるとも答えていました。
 「フランチャイズ契約や従業員採用以外での被害はありますか?」という質問には「裁判の事をネットで書かれている」「二次被害である」と答えていました。
 「平和神軍観察会」の記載について弁護側からは「ホームページを見た事はあるか?」という質問が出ましたが「見た事は無い」という答えでした。また、「ホームページは平成14年に閉じているのは知っていますか?」という質問が出ましたが、黒須証人は知らないようでした。「パソコンを使い出したのは1年程前から」だそうです。
 裁判官から「被告にはどうして欲しいか?」と聞かれ「何故、関係の無い会社に対して誹謗・中傷をするのか。厳罰に処して欲しい」と訴えました。「英治氏が経営に関わっていないと反論はしないのですか?」という質問に「火に油を注ぐだけだからやらない」と答えました。


 とりあえず、心配した宿題は忘れずにやってきてくれました。前回は英治氏への報酬は「平均2000万円」と言ってましたが、実際はそれをはるかに上回る額でした。名目も「色々なケースがある」と言っていましたが、実際は給料名目だけです。
 英治氏はグロービートジャパンで仕事をしていないようなので、給料名目で金銭を支払っているという事は脱税の疑いがもたれます。

 今回は前々回・前回と比べて証言拒否の頻度は少なかったのですが、弁護士の質問に食って掛かったりして素直に証言をしているようには見えませんでした。質問の内容を事あるごとに「レッテル付けだ」と言い、裁判長に「このような質問の仕方はおかしい。答えなければいけないのか」と訴えていました。
 裁判長は審理に重要だと思われる事柄については証言をするように促して、証言をさせていましたが、いくつかの質問には証言拒否を認める部分もありました。
 また、黒須証人は弁護士の質問に対して1度だけ「異議があります」と発しましたが、証人は異議を唱える事が出来るのでしょうか?
 法廷慣れしたのでしょうが、かなり饒舌になっていましたが、肝心なところははぐらかすような答え方でした。

 名残惜しいですが、黒須伸一氏が証人として出廷するのはこれで最後です。次回期日は被告人質問です。証人尋問でも何度か質問があった、英治氏がブブカ編集部にかけた電話の録音テープが全編(約1時間)、法廷に流れます。

次回期日 3/22 13:30~ 東京地裁第426号法廷

参考リンク:
平和神軍観察会 逝き逝きて神軍
平和神軍・グロービートジャパン裁判は、大荒れ(悪徳商法?マニアックス)
グロービートジャパン(らあめん花月)・日本平和神軍事件の公判の傍聴をお願いします(弁護士山口貴士大いに語る)

2ちゃんねる現行スレッド:
【FC】グロービートジャパン・ラーメン花月
【嵐・寅】花月総合スレ 16【銀次郎・CHABUTON】
日本平和神軍ってどうよ?
イオンド大学イオンド大学イオンド大学イオンド大学
イオンド大学日本刀学科
【自由学位】株式会社イオンド大学 7【ゼニゲバ】
[PR]
# by seminar_blog | 2006-02-28 23:39 | Misc
WEBサイト「消費者問題としての自己啓発セミナートラブル」移転

 僕が運営している自己啓発セミナーの勧誘・契約トラブル対策情報サイト「消費者問題としての自己啓発セミナートラブル」が、開設時に使っていたサーバースペースから移転しました。hakusi.comのサービス停止に伴う措置です。
 現在でも、たまにhttp;//www.hakusi.com/seminar/は繋がるようですが、FTPサーバーが止まっている為、更新が出来ない状態です。また、CGIのパーミッションもサーバー管理者によって変更されているようなので、会議室への投稿が出来なくなっています。

 そこで、新たに別のサーバースペースを借りてサイトを移転しました。
 新しいURLは
  http://life.freespace.jp/seminar/
になります。
 また、ミラーサイトとして、上記URLと同じ内容で
  http://sdseminar.run.buttobi.net/
も設置しました。

 ブラウザのお気に入りに以前のURLを入れている方、リンクを貼って頂いている方等いらっしゃいましたら、お手数ですが修正をお願いします。

まだまだ、旧URLの方にアクセスがあるようなので、このエントリーは暫く一番上に表示されるようにしておきます。
[PR]
# by seminar_blog | 2006-01-30 23:59 | News
証人の真骨頂 ~失われた記憶とネットに渦巻く陰謀~
 1/27に東京地裁425号法廷で「平和神軍観察会名誉毀損事件」の公判が行われました。今回も、前回に引き続きグロービートジャパン社長・黒須伸一氏に対する弁護側からの証人尋問です。

 この事件の争点は、「平和神軍観察会」の記載内容の真実性です。平和神軍とグロービートジャパンの関係を明らかにする為に、弁護側は証人として黒須伸一氏を呼び証人尋問を行っています。前回の公判では、黒須伸一氏は殆どの質問に「知らない」「覚えてない」を繰り返すばかりか、最後には「ネットに面白おかしく書かれるから答えたくない」という証言拒否をしました。裁判長もそれを認めるような発言をし、弁護側から苦情が出ました。今回の証人尋問でも証言拒否をするのか、した場合、裁判長はどのように扱うのかが注目されました。

 最初の質問には、黒須証人の奥さんについてでした。名前・旧姓等を質問なのですが、黒須証人は「プライバシーに関わる事なので答えたくない」との答え。また、検察側からも、「本件に関係の無い事」として異議が出ました。弁護側からは質問のを変えて、「平和神軍の機関紙「正理」の奥付に奥さんの旧姓が編集者として記されているが、知っていましたか?」という質問。これに対しては「知らない」「はじめて見た」という答えでした。しかし、休憩を挟んで再開した時に「勝手に名前を使われている」とも発言しました。
 「正理」には、隊士募集の記述があるのですが、それを見ても「まだ英治氏の頭の中にあるだけ団体だと思うのか?」という質問には、「思います」。「正理」に記載されている「士官学校」の住所を示して、「グロービートジャパンが所有している「花月荘」の住所が同じか?」には、「花月荘の住所は知らない」。「もし同じだったらどう思いますか?」には「仮定の質問には答えられない」という一連のやり取りの後、花月荘の登記簿を見せて、士官学校と同じ住所である事と所有者が花月食品になっている事を示したのですが、黒須証人は「自社所有の物件かわからない」という答えでした。
 また、「正理」について表紙は見た事はあるというので、「いつ見たのか?」「どこで見たのか?」「誰に見せてもらったのか?」「どのような状況で見たのか?」という質問が出ましたが、その全てに「覚えてない」という答えでした。また、この「正理」について「機関紙とは思わなかった」とも答えています。
 黒須証人自身は、平和神軍やイオンド大学のイベントや式典には参加した事が無いようです。花月荘で行われている事も「知らない」と答えていました。
 イオンド大学が博士会館として使用している「城ヶ島クラブ」という宿泊施設があります。ここのFax番号と花月荘のFax番号、イオンド大学のFax番号が同じ事に付いても「知らない」という答えでした。

 前回の証人質問で証言拒否をした英治氏へのグロービートジャパンからの報酬について、今回も質問がありました。黒須証人は最初はやはり「ネットで書かれるから答えたくない」と拒否をしましたが、裁判長は以下のような判断をし証言するように促しました。
・裁判所は証人の権利を守らなければならない
・証言する事により、証人が言うように証人に不利益が生じる事があるのは理解できる
・しかし、証人には質問に答える義務があり多少の不利益が生じることは仕方がない
・英治氏に報酬がいくら支払われているかは、平和神軍とグロービートジャパンの関係を明らかにする上で重要な事柄である
・知っている事を証言して欲しい

 前回の全面的に証言拒否を認める判断から大きく前進しました。
 これを受けて、黒須証人は「年間平均2000万円」と答えました。「平均という事は年度によってばらつきがあるのか?」という質問には「そうです」と答えましたが、「具体的に2002~2005年(度)の報酬は?」という答えに「覚えてない」という答えでした。「覚えてないなら何故平均がわかるのか?」という質問には「平均は平均だから」という禅問答のような答えでした。裁判長からも「平均という事はある年は2000万円以下である年は2000万円以上であると考えられるが、そのばらつきは大きいのか小さいのか?」と質問され、「小さい」という答えでした。
 「英治氏はグロービートジャパンで仕事をしているのか?」という質問には「していない」という答え。しかし、年間2000万円が支払われています。「株式配当という名目か?」という質問には「株式配当はしていない」。「では、どのような形か?」には「色んなケースがあるから覚えていない」という答えでした。
 「英治氏に金銭を支払う決済をするのは誰か?」という質問には「覚えてない」。「金額を決めるのは?」には「取締役会」。「取締役会で報酬の議題を出すのは誰か?」には、やはり「覚えてない」という答えでした。
 裁判長からも「取締役会で金額を決めるのか、英治氏から『今年はいくらくれ』という話があるのか?」という質問が出て、それに対して「取締役会で決める」と答えました。
 弁護側から、次回期日までにそれぞれの年度の報酬等を調べて答えて欲しい、と黒須証人に申し入れ、検察側から「証人には調査義務はない」という異議が出されましたが、弁護側は「記憶喚起の為であり会社に戻ればすぐにわかる事であるから調査とは言えない」と主張し、裁判長もそれを認めました。
 次回期日までに調べて貰う事は
・2002年~2005年の年あるいは年度毎の報酬
・報酬以外に支払っている名目及び金額
・グロービートジャパンとユナイテッドジャパン及び日経企画(共に黒須英治氏(平和神軍)が関係ある会社)の取引内容

です。
 黒須証人は最初は拒みましたが、裁判長から裁判を進めるのに必要ある旨を告げられ、「わかる範囲で調べて下さい」と言われ承知しました。

 「英治氏とはどれくらいの頻度で会っているのか?」という質問に「わからない」という答え。「(多いとか少ないとか)感覚的には?」には「感覚では答えられない」「週1回程度」。「会っている時間は?」「直近ではいつ会ったのか?」という質問にも、それぞれ「覚えてない」と答えました。
 黒須証人は3階建て家を持っていて、黒須英治氏の家族や弟の家族と同居しているのですが、それについて「台所やリビングルームはいくつあるのか?」という質問には「プライベートのことであり、ネットに書かれるから答えたくない」と発言しましたが、これも裁判長から再度質問され「3世帯住宅であり、それぞれ台所やリビングルームは別になっている」と答えました。この質問は、同じ家に住んでいて週に1回程度しか会わないというのはどういう事なのか、という意図です。英治氏から家賃を貰っているとも答えていました。

 「グロービートジャパンに英治氏からの借入金はあるのか?」という質問に「無い」という答え。「英治氏は花月食品の設立資金を出しているか?」という質問には「出してもらった」。「割合は?」には「覚えてない」。「見返りは求められなかった」とも答えていました。「花月食品を作る前に黒須英治氏に相談した事はあるか?」という質問には「無い」という答え。「設立の打ち合わせに出席していたか?」という質問にも「出席していない」と答えました。「最初の役員の選考基準は?」「誰が選考したのか?」という質問にも「覚えてない」と答え、「定款は誰が作ったか?」という質問には「覚えてないが他の人間の頼んだ」と答えてました。
 「花月食品を創める時に平和神軍の関係者に手伝ってもらったか?」という質問には「覚えてない」。「(出資している)黒須英治氏から取締役しろという要求はあったか?」という質問には「無かった」と答えています。
 「取締役の任期は何年か?」という質問にも「わからない」という答え。「(設立から役員の交代が何度かあるが)英治氏はたずさわっているか?」という質問には「たずさわっていない」という答えでした。株主総会を開いても英治氏は出席しないが、「委任状は無い」という事です。また、「株主総会を開く前に英治氏に話を聞くことはあるか?」という質問には「無い」。「株主総会の報告をするか?」という質問には「覚えてない」と答えました。

 この裁判の事が雑誌「月刊ブブカ」に取り上げられたのですが、その事についても質問がありました。
 「雑誌を見たか?」という質問には「見ていない」。「記事の内容は知っているか?」という質問には「詳しくは知らないがとりあえず知っている」。「英治氏からその事を聞いたか?」という質問には「話題に出たか覚えてない」という答えでした。取締役会で話に出たという事なので「誰から話が出たのか?」という質問がされましたが「覚えてない」という答えでした。また、「記事についての訴訟は出したか?」という質問には「出していない」と答えました。
 英治氏は、ブブカの編集部にこの記事についてのクレームの電話を入れています。その事について「知っているか?」という質問に「知らない」との答え。しかし、最初、質問した紀藤弁護士は「電話で」というのを間違えて「押しかけて」と言ってしまったのですが、その事に対して黒須証人は「事実と違う事をわざと言うのはやめて欲しい」と発言しました。クレームを入れた事実を知らないはずなのに、「押しかけた」という事が事実ではないという事を知っているようです。
 英治氏は電話で「グロービートジャパン会長」と名乗っています。「英治氏が会長と名乗るのどう思うか?」という質問に「迷惑」と答えました。また、「複数回(会長と名乗る事について)文句を言った事がある」と答えています。「いつぐらいから会長と名乗っていたか?」という質問には「知らない」。「最初に気付いたのは?」という質問には「覚えてない」と答えています。
 「会社の役員は英治氏の事をどのように呼んでいるか?」という質問には「知らない」と答え、「(黒須証人は)『会長』と呼んだ事はあるか?」という質問に「ある」と答えました。;「何故会長と呼んだのか?」という質問に「イオンド大学の会長という意味」と答えています。

 グロービートジャパンは高円寺に「花月第一ビル」という物件を所有しています。
 この物件について「物件を見つけたのは誰か?」「名前をつけたのは誰か?」「購入代金はいくらか?」という質問全てに「覚えてない」という答えでした。
 現在のグロービートジャパンの本社建物は、元朝銀の建物で競売物件を買って設立時の本社建物から移転したものです。
 これについても「物件を見つけたのは誰か?」という質問がされ、「知らない」と答えています。「契約書には(副社長の)鶴見氏の判子が押してあるのは何故か?」という質問には「代表権を持っているから」という答え。「購入の決定をしたのは誰か?」という質問には「役員会で決定した」。「購入の窓口になったのは誰か?」という質問には「鶴見がなった」という答えでした。本社移転について、英治氏はの提案は無かったと答えています。

 全体を通して、前回同様「知らない」「覚えてない」という答えが殆どでした。仮にも代表取締役である人間が、自社の事に付いて知らない事が多すぎます。また、社の重要事項をすぐに忘れてしまう、というのはどういう事なのでしょうか。特に、自分の父親である英治氏や英治氏が関わっている平和神軍をはじめてする団体については、すぐに忘れたり、他の役員に任せきりにして知らないようです。
 世の社長というのは自社の経営活動については、自分で動かなくてもある程度は把握しているものだと思っていましたが、僕の認識が間違っているのでしょうか…?

 黒須証人は、ネット上に裁判の内容が上げられるのを非常に気にしているようでした。弁護側からの質問に「ネットに書かれるから答えたくない」という発言を繰り返していました。また、紀藤弁護士とその仲間(傍聴している僕達の事だと思われます)によって、ネット上に悪評が広まるように操作をしている、と陰謀論まで出てきました。確かに、僕はこうやって傍聴記を書いていますし被告の次瀬氏を応援する立場ですが、法廷内の事をレポートしているだけで、意図的に読み手を誘導するような事は書いていません。
 また、Yahooで「グロービートジャパン」を検索すると1ページ目に紀藤・山口両弁護士のブログやこの裁判について書いた記事がヒットしますが、それについても、ネットに明るい紀藤弁護士が何らかの操作をしている筈だと訴えていました。
 SEOと呼ばれる検索最適化の技術はありますが、Yahooの結果は純粋に他のページから多くリンクが貼られた為に上位に来ているだけです。ちなみに、グロービートジャパンのWEBサイトは検索結果のトップにあります。
 この裁判はネット上の表現が問題になった事件であり、ネット上で注目が集まるのはわかりきっている事です。黒須証人は、英治氏が経営にたずさわっているという事は無い、と主張していますから、自社のWEBサイトなりでその事を公表すれば良いのではないかと思います。

 今回の裁判では証人の証言拒否を無条件に認める事も無く、また、答えない質問に関しても裁判長から再度同じ質問をして証人に答えさせるようにしていました。
 しかし、時間稼ぎとも思われる証人の発言が多々あり、進行はスムーズとは言えないものでした。黒須証人は、「自分が答えられる」と出廷しており、裁判は公開されているもの、という事を知っている筈です。自らが訴え出た事件なのですから、せめて証人の義務だけは果たして欲しいものです。

 次回は、黒須証人の最後の証人尋問になります。30分の検察質問も予定されています。次々回以降、検察側から証人を積極的に呼ぶ事はないが、弁護側が予定している鶴見氏が証人として出廷するのなら尋問をする事もあるそうです。

 次回期日は、2/27 13:30~16:30 東京地裁425号法廷です。今回、弁護側から出された宿題をちゃんとやってくるか気になるところです。

 4月以降の期日も決まりました。
 4/25 5/24 6/12 7/14(全て426号法廷) 8/4(525号法廷)
 時間は全て13:30~16:30です。

参考リンク:
平和神軍観察会 逝き逝きて神軍
インターネットに書かれるから証言拒否や追加訴訟(酔うぞの遠めがね)
「ガイアの夜明け」とラーメン花月(宗教&カルト・ウォッチ)
東京地裁でのできごと(辺塞、寧日無く…)
[PR]
# by seminar_blog | 2006-01-29 04:25 | Misc
日弁連消費者問題対策委員会20周年記念シンポジウム
 1/21に雪の中、霞ヶ関の弁護士会館まで「日弁連消費者問題対策委員会20周年記念シンポジウム」に参加し行ってきました。

 霞ヶ関駅に開会の30分前の13時に着くように電車のダイヤを調べて、余裕をもって家を出発。しかし、駅に着くと何故か乗ろうとしていた電車が目の前で発車。駅の時刻表を見ると・・・勘違いでダイヤを5分間違えてました。
 そんなこんなで、次の電車に乗って乗り換えの駅に到着。乗り換えのホームに行くと「雪のため特別快速は運休」の文字が・・・。しょうがないので快速で四ッ谷駅へ。丸の内線に乗り換えなのですが、出口を間違え雪の中を歩く羽目に。
 結局、弁護士会館に着いたのは開会から5分ほど過ぎた時間でした。

 今回のシンポの目的は消費者4法の実現を目指す、というものです。消費者4法とは、「金利引下げ(出資法改正)」「消費者団体訴訟(消費者契約法改正)」「割賦販売法改正」「金融サービス(投資サービス法)」の事です。

 参加パネリストは以下の通り

第1部
 ・白井康彦:中日新聞編集局生活部記者
 ・神田敏子:全国消費者団体連合会事務局長
 ・清水鳩子:元主婦連合会会長
 ・夷石多賀子:日本消費者協会消費者相談室室長/元東京都消費生活センター職員
 ・石戸谷豊:弁護士/元日弁連消費者問題対策委員会委員長
第2部
 ・早川忠孝:衆議院議員(自民党)/弁護士
 ・小宮山洋子:衆議院議員(民主党消費者・人権ネクサス大臣)
 ・日森文尋:衆議院議員(社民党)
 ・漆原良夫:衆議院議員(公明党)/弁護士
 ・吉井英勝:衆議院議員(共産党)

 第1部では、各パネリストの今までの活動の報告や、これからどのように政府や各政党に働きかけていくのか、という発表。個人的に興味を引かれたのは、清水氏が話してくれたPL法制定までとその後の活動。主婦連というと、戦後のマッチ不買運動から始まる日本の消費者問題運動を引っ張ってきた中心的団体です。毎週のように開かれる会合、積極的なロビー活動でPL法の立法化させた話はとても興味深かったです。
 そもそも、僕がこのシンポに参加しようと思ったのは、諸費者団体訴訟(団体訴権)について詳しく知りたかったからなのですが、それ以上に有意義な話が聞けたと思います。当初、一番話を聞きたかった団体訴権に関しては、近いうちに国会で成立がほぼ確実視されています。しかし、現段階の法案では、損害賠償の請求権や、判例の出た同一事件に対して別の消費者団体が裁判を起こす事は認められていません。この事に関して、早川氏は法案の不備を認めていました。

 消費者団体に団体訴権が認められれば、法が悪質な業者に対する重要な牽制役になると思います。今まで、口八丁手八丁で消費者を騙していた行為が、消費者団体による訴訟で明らかになる可能性があります。是非、早期に実現させて欲しいものです。

 他には、サラ金のグレーゾーンと言われる2重金利の問題や信販の加盟店与信の問題などが挙げられていました。これらも、消費者が直接・間接的に被害を受ける問題であり、日弁連や各消費者団体、クレサラ被害者団体は法改正を求めています。
 グレーゾーンは法定利息の上限(15~20%)を超える利息を取るのは違法だが、罰則がなく契約者の同意があれば出資法の上限利息(29.2%)までは「みなし弁済」として認められる、というもの。日弁連等は出資法の上限利億の引き下げ及びみなし弁済規定の廃止を求めています。しかし、逆に貸金業者団体は上限利息の引き上げや撤廃を求めているいるようです。
 信販の加盟店与信の問題は、悪質な商売をする業者に対しても信販会社は加盟店契約を簡単に結んでしまう為、業者は消費者から簡単にお金を取りやすくなっている構造がある、という問題。自己啓発セミナー会社では、信販のローンを使えるところは少ないようですが、悪質な訪問販売業者や内職商法業者等は信販のローンがある為に、使える現金が少ない消費者からも比較的簡単に契約が取れてしまいます。経産省は、過去8回ににわたり信販会社の加盟店監督義務に関する通達を出していますが、それ自体に拘束力が無く無視されている状態です。そこで、罰則規定がある条文を割販法に加えて被害すぉ少なくしようとしています。

 今回のシンポでは、弁護士の法律相談や法廷以外の活動を垣間見れた気がします。普段、僕たちがあまり見る機会が無い部分です。

 シンポの後は立食形式のレセプションがあったのですが、会費は「弁護士1万円・市民無料!」。しっかりご馳走になりました(笑)。
 レセプションが始まる前にロビーで挨拶した紀藤弁護士からこんなアドバイスが・・・
 曰く「弁護士は普段忙しくなかなか食事できる時間が取れないから、パーティ等の時は食いに走る。君たちも早く食べないと、すぐ料理が無くなるぞ」
 実際、紀藤弁護士は乾杯後、すぐに皿を料理で一杯にしていました(笑)
[PR]
# by seminar_blog | 2006-01-23 02:53 | law
自己啓発セミナーを法律で規制できるか?

 僕が運営しているサイト「消費者問題としての自己啓発セミナートラブル」では「特定商取引に関する法律」や「消費者契約法」をベースに自己啓発セミナーの問題点を指摘している。今の日本には自己啓発セミナーを直接取り締まる法律は存在しないが、セミナーの勧誘を商行為として見れば、十分に現行の法律で取り締まりは可能だと思う。自己啓発セミナーを批判する人達の中には、自己啓発セミナーを法律で規制・禁止しようと考えている人達がいる。自己啓発セミナーは、消費者問題(商行)としての問題以外にも、肉体的・精神的に被害(傷害)を与える可能性がある団体であるので、存在そのものを禁止してしまおうと考えるのは理解できる。

 自己啓発セミナー自体を法律で規制しようとする場合、いくつかの超えなければならない壁がある。
 まず、「自己啓発セミナー」の定義を明確にしなければならない。どこからが「自己啓発セミナー」で、どこまでが違うのか。定義付けをすれば、必ず定義逃れをして規制を逃れようとする団体は出てくる。
 憲法で保障されている「結社の自由」「思想良心の自由」を保ちながら、セミナー会社設立やカリキュラムの規制をどのように行うのかも問題になる。極論すれば憲法で保障されている為に、暴力団を組織する事やアナーキズムを唱える事自体は違法行為ではないのである。

 現実的な方策として、心理学的手法を用いるセミナーや精神被害を発症する恐れのあるセミナーを開講する際は、精神科医等の心を扱う国家資格を持ったプロを常駐させる事を義務付ける、という事が考えられる。現存する多くの自己啓発セミナーでは、実習中に何らかのトラブルが発生しても、それをフォローできる十分な体制が整っていない。セミナーを進行するトレーナーはマニュアルに沿ってカリキュラムを進めるだけであり、セミナーを手伝うアシスタントは上級コースの受講生や卒業生のボランティアである。彼等は、心を扱う上での特別なトレーニングは何も受けていない。仮に受講生が何らかの変調をきたしても、それを見抜ける能力は当然備わっていないのである。
 まず、法律で規制するならば、この部分だろう。「精神科医等をセミナー会場に常駐させなければならない」という内容の条文は必要になる。この場合も、常駐させなければならないセミナーの定義が難しいが、心理学の実験や心理学者や精神科医が進行するワークショップ等では、既に行われている事でありきつめの定義をしても問題は少ないと思われる。

 自己啓発セミナーの開催や自己啓発セミナーを主催する企業の設立を法律で禁止する事は、現時点では現実的ではないし、何でもかんでも法律で縛りつける社会は、個人的に住みやすい社会であるとは思えない。
 自己啓発セミナー問題は消費者問題としてもカルト問題としても、非常にマイナーな部類で、ミイラ事件やHOHの様に有名人が関わる等センセーショナルな話題しか表に出てこない。世論が動かなければ、セミナー自体を規制するのは難しいだろう。
 現行の消費者保護の法律を上手く運用すれば、自己啓発セミナー主催者の収入を減らす事は可能であると思う。自己啓発セミナーの勧誘方法は、違法行為を犯しやすい方法であるのは、僕のサイトを見ていただければ理解して頂けると思う。セミナー屋も商売である。儲からなければやらない。

 自己啓発セミナーの法規制を望むよりも、被害にあったと思う人、一人一人が声をあげていくのが望ましい。消費者個人が企業と戦うのは、非常にリスキーで難しい事であるが、現在、団体訴権(消費者団体訴訟)制度の導入を日弁連や多くの消費者団体が国会に訴えかけ、立法化させようとしている。団体訴権制度については以下のURLを参照のこと。
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/2004_14.html

 団体訴権が認められれば、消費者が企業と戦いやすくなる。勿論、これは契約時の不法行為等で契約の無効性を主張する為に使われる事が主な目的になる為、肉体的・精神的被害の回復を求める損害賠償請求等にはあまり実効性は無いと思われる。しかし、今まで泣き寝入りを強いられてきた消費者が、多少なりとも被害を回復するとっかかりにはなると思う。
[PR]
# by seminar_blog | 2006-01-17 00:04 | law
もう1人の探偵業の男に懲役2年6月
殺人請負サイトで詐欺、探偵業の男に懲役2年6月(読売新聞)

    インターネットのサイトを通して不倫相手の妻の殺害を依頼した東京消防
   庁の元女性救急隊員(32)から、費用名目で現金をだまし取ったとして詐
   欺罪に問われた東京都国立市中、探偵業田部孝治被告(40)の判決公判が
   27日、東京地裁八王子支部であった。

    駒井雅之裁判官は「殺人を依頼した被害者にも落ち度はあるが、被告の犯
   情は悪質で責任は重い」として田部被告に懲役2年6月(求刑・懲役4年)
   を言い渡した。


 殺人請負詐欺事件で、「実行部隊」として依頼者に奥平氏から紹介された田部被告に有罪判決が出ました。こちらは執行猶予が付かず実刑判決ですね。
 検察側からの求刑4年に対して判決は2年6ヶ月ですが、「殺人を依頼した被害者にも落ち度はある」という部分が減刑の理由でしょうか?傍聴しに行ってないから、詳しい事はわかりません。公判が今日あったという事も知りませんでしたし。1時のNHKのニュースで知りました。

 しかし、奥平氏は判決言渡しが今日あるという事は知っていたと思われますが、それなら尚の事、この時期にサイトを復活させるというのは不可解な行動です。
[PR]
# by seminar_blog | 2005-12-27 13:50 | News
「舌の根も乾かないうちに」とはこういう事か…


 殺人請負詐欺事件有罪判決(懲役1年6ヶ月・執行猶予4年)を受けた奥平明男氏が経営する探偵事務所「奥平事務所」のWEBサイト「駈込寺」が復活していました。
 公判では「インターネットはやめる」「探偵業はやめる」等と述べていたのにも関わらず、判決言い渡し後2週間も経っていないうちに復活です。

 サイトトップには「道義的責任を痛感しております。」との文字がありますが、ENTERをクリックして先に進むと「インターネット掲示板等では、悪意をもった人物が多く見受けられます。真実はひとつです。」の文字があります。また、「事件の真相」と書かれたメニューはチャットルームに飛ぶのですが、そこには次のようなログが残されていました。

  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会さんが退室しました。 2005/12/26 14:26:45
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会 > 頑張ってください 2005/12/26 14:26:42
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会 > それとIP漏れのない信頼できる掲示板で反2同盟を続けて欲しい。 2005/12/26 14:26:18
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会 > それとIP漏れのない信頼できる掲示板で反2同盟を続けて欲しい 2005/12/26 14:26:17
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会 > 今回の事件の経緯について纏めて文章をアップしてはどうでしょうか? 2005/12/26 14:25:29
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会さんが入室しました。 2005/12/26 14:24:56
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人さんが退室しました。 2005/12/25 23:21:47
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > 任意の段階で>管理者の意思ではなく、河○の気持ちになって一筆書けと言われました。 2005/12/25 23:21:23
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > 尚、当事者の全員責任です。誘導手段で、場面にのまれてしまいました。 2005/12/25 23:18:27
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > 管理責任を痛感しております。 2005/12/25 23:16:06
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > Tは、詐欺師ですが、委託した此方も責任を感じております。 2005/12/25 23:14:20
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > 正義会さまへ・・・ 2005/12/25 23:11:57
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人さんが入室しました。 2005/12/25 23:11:29
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会さんが退室しました。 2005/12/25 21:43:40
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会 > 田部容疑者が諸悪の根源です。 2005/12/25 21:43:34
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会 > 駈込寺氏に罪はありません。 2005/12/25 21:43:01
  --------------------------------------------------------------------------------
  正義会さんが入室しました。 2005/12/25 21:41:48
  --------------------------------------------------------------------------------
  雪さんが入室しました。 2005/12/25 11:19:29
  --------------------------------------------------------------------------------
  旋さんが退室しました。 2005/12/25 08:23:14
  --------------------------------------------------------------------------------
  旋さんが入室しました。 2005/12/25 08:23:11
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人さんが退室しました。 2005/12/25 02:10:51
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > 現在、代用監獄、若しくは八王子拘置所在監と思います★ 2005/12/25 02:10:30
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > Tさん、貴方は実刑は免れません・・・真人間になって欲しい★ 2005/12/25 02:09:00
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人 > 国立市のTさん、罪を償って下さい★ 2005/12/25 02:07:00
  --------------------------------------------------------------------------------
  事件報告-管理人さんが入室しました。 2005/12/25 02:04:30
  --------------------------------------------------------------------------------


 僕の想像ですが、これは奥平氏の自作自演か仲間同士で示し合わせてやった事ではないかと思います。
 「悪いのは田部容疑者だ」と言わんばかりの書き方です。また、取調べに対して不服を感じているようですが、公判ではその様な事は1つも言っていませんでした。公判を傍聴して感じたのは、「とりあえず謝っちゃえ。反省したフリをしておこう」という態度でした。小中学生が先生に怒られた時の様な態度の様な…

 件のサイトには「悩み事相談室 駈込寺」の文字とSubject(件名)が「相談」になるメールリンクがあります。この事から、探偵業を辞める気など無いのではないかと思われます。
 反省の意を表す為のWEBサイトだとしら、以前と全く同じデザインというのは逆効果です。そんな事は、いくら奥平氏といえども分かる筈です。本当に分かってないとしたらアレですな…
 まぁ、「反2同盟(反2ちゃんねる同盟)が云々」と書いてる位ですから、反省なんかしていないのでしょう。また、ひろゆき氏の家を訪問するのかな?

参考リンク:
【あきれた】奥平事務所のサイト復活(弁護士山口貴士大いに語る)
[PR]
# by seminar_blog | 2005-12-26 14:47 | Internet
事実を書くと面白おかしくなる裁判
 最近、裁判傍聴が続いています。昨日は東京地裁で「平和神軍観察会名誉毀損事件」の傍聴をしてきました。
 この事件は、「平和神軍観察会 逝き逝きて平和神軍」というWEBサイトを運営する次瀬氏(ハンドル)に対して、グロービートジャパン社がWEBサイトの内容は名誉毀損であるとして訴えた刑事事件です。おそらく、ネット上の表現が名誉毀損として刑事事件になった初めての裁判です。

 平和神軍とは、中杉弘(本名・黒須栄治)氏を総督とするカルト宗教的側面を持つ思想団体です。
 グロービートジャパン社は中杉氏の長男・北条晋一(本名・黒須伸一)氏が社長を務める企業で、フランチャイズチェーン「らーめん花月」を展開しています。また、中杉氏がグロービートジャパンの株を51%所有しており、実質的なオーナーです。

 「平和神軍観察会」が平和神軍とグロービートジャパンの接点を明らかにしたところ、平和神軍から掲示板・メールでの脅迫が相次ぎ、更には何者かが次瀬氏の自宅を突き止め、玄関の前にコーラの空き缶を置きドアノブに壊れた傘を架ける、という事がありました。
 また、サイトを削除しなければ法的手段にでるという事も平和神軍側から伝えられていましたが、何故か訴えたのは、それまで何も接触がなかったグロービートジャパンでした。

 名誉毀損(刑法230条の1)には「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。」と書かれています。つまり、本当の事を言っても(書いても)、相手の名誉を傷つけたらいけないのですが、公益性があるのなら本当の事なら罰しない(刑法230条の2)という特例があります。
 平和神軍とグロービートジャパンの関係を公表する事は、フランチャイズに加盟しようとする人にとっては重要な情報であり公益性があると考えられます。グロービートジャパンの主張は「平和神軍を批判するサイトで、平和神軍とあまり関係の無いうちの名前が出されて迷惑だ」というものです。そこで、裁判では弁護側(被告・次瀬氏側)は、平和神軍(黒須栄治氏)がグロービートジャパンの実質的な支配者である事を証明しようとしています。

 昨日の公判は、グロービートジャパン社長・黒須伸一氏の3回目の証人尋問でした。(実質的には2回目。前回11/25の公判は事件が起こった為、尋問中止)
 被告代理人の山口貴士弁護士と紀藤正樹弁護士による証人尋問が行われましたが、ほとんどの質問に「わからない」「知らない」「覚えてない」という答えだけ。「何故そんな事を聞くのか?」という逆質問までする始末です。特に、平和神軍や黒須栄治氏に関する事柄になると、声を荒げて、いわゆる逆ギレのような状態になります。
 隠し事をしている子供が必死に隠し通そうとしている様な状態です。あまりにも滑稽な答え方で、傍聴席からも「クスクス」という笑い声が漏れ、裁判長から「傍聴人は静かにするように」という注意がでる場面もありました。

 「平和神軍とはどのようなものだと思いますか?」という質問には、「父の頭の中にあるだけの団体」「思想運動である」「実態のある活動はしていない」「右翼と間違えられかねない名前だ。ダサい名前」という答え。2ちゃんねる風に言えば「脳内団体(軍隊)」って事ですかね?
 「何故、実態のある活動をしていないと思うのですか?」には「父がそう言っていた」「疑問には思わない」
 また、「平和神軍との関係を取りざたされたくない」とも答えていました。
 しかし、黒須栄治氏は51%の株を所有する筆頭株主であり、平和神軍はグロービートジャパンが所有する「花月荘」というペンションを「士官学校」として利用しており、花月荘の宿泊予約用のメールアドレスと平和神軍のメールアドレスが同じです。この事についても質問しても、やはり「知らない」「わからない」という答えでした。

 公判の最後に、黒須栄治・伸一両氏のグロービートジャパンからの報酬についての質問がありました。この質問に対して証人尋問ではありえない「答えたくない」という証言拒否をしました。刑事訴訟法では、証人は正当な理由がなく証言を拒む事を禁じています。黒須伸一氏は「山口弁護士・紀藤弁護士のブログに面白おかしく書かれるから」という理由で証言を拒みました。勿論、こんなのは正当な理由にはなりえません。こんな事を認めてしまったら「新聞・雑誌の記事に書かれるから」証言拒否みたいな事も認められてしまいます。しかし、裁判長は「証人の気持ちも理解できる」と暗に証言拒否を認める発言をしました。
 これでは、「裁判長はネットに対して偏見を持っているのでは?」と思われても仕方ない事です。確かに、ネットをあまり利用しない人が、ネットはアヤシイもの、という偏見を持つ事があるのは事実です。しかし、この事件はネット上での表現についての裁判である事から、ネットでの表現に対して公平な目で見なければならない筈です。公平な立場の裁判官が偏見を持ってたら、公平な審理は望めません。
 黒須伸一氏が退廷した後、紀藤弁護士・山口弁護士から裁判長に「証言拒否を認めるのはおかしい」「確かに裁判の内容をブログに書いているが事実を書いているだけで、面白おかしくは書いていない」という意見が出ましたが、裁判長は「一応聞いておきます」という言葉にとどめただけでした。
 次回公判も引き続き黒須伸一氏に対する証人尋問です。次回は、このような事が無いように望みます。

 次回公判期日:平成18年1月27日(金) 13:30~16:30 第425号法廷

参考リンク:
逝き逝きて珍軍
悪徳商法?マニアックス
酔うぞの遠めがね
弁護士紀藤正樹のLINC-BLOG版
弁護士山口貴士大いに語る
13Hz!
[PR]
# by seminar_blog | 2005-12-21 23:41 | Misc
殺人請負詐欺事件被告に懲役1年6ヶ月執行猶予4年
 殺人請負サイト管理者に有罪判決(NHK)
 ※ニュース映像あり

 今回も自己啓発セミナーの話題ではなく、前回書いた殺人請負詐欺事件の裁判についてです。今回も傍聴に行ってきました。
 リンク先の記事を見てもらえればわかるように、判決は懲役1年6ヶ月執行猶予4年でした。

 ちょっと調べただけですが、この手の事件で執行猶予4年というのは長いようですね。確かに、ニュースでもあまり聞かないような気がします。
 執行猶予の理由として、「十分に反省している」「被害者に返金して示談が済んでいる」「報道等により社会的制裁を受けている」という事があげられてました。

 と、まぁ、裁判の概要はこんなトコで、興味のある人はリンク先とかYahoo!Newsとか新聞社のサイトとかで見てください。

 多分、報道には出てこないと思うのですが、開廷前にちょっとした事が起こりました。
 法廷が開く前は、大抵の人は法廷前の廊下で待っていたりします。奥平被告も前回の公判後保釈されたようで、廊下の椅子に仲間と思われる2人の方と一緒に座って待ってました。僕も悪マニ管理人・Beyond氏達と一緒に廊下にいて奥平被告達とは少し距離を置いた所で話をしたりしていました。
 奥平被告は、僕達にも聞こえる様な声で「あれが悪徳商法?マニアックスの管理人だ」等と仲間に話していました。奥平被告は逮捕される前から「2ちゃんねる管理人・ひろゆき、悪マニ管理人・Beyond、紀藤正樹弁護士等はネットに企業の悪口を書き、更には火消しをする為に企業からカネを貰ってるプロ固定だ」等と言いがかりの書き込みや、脅迫するような書き込みを行っていました。
 今日もそのような事を仲間に話していたのですが、その内、仲間の1人が「悪い奴だな。じゃあ顔を良く覚えておかなきゃな」と言い、Beyond氏に近づいて顔をまじまじと見る仕草をしました。
 僕達は、関わるのも面倒なので傍聴席に入ったので、それ以上は何もありませんでした。

 判決言渡しが終わり閉廷後、僕達が裁判所のロビーで話していると奥平被告が僕達の前に現れ、Beyond氏に「あなたのサイトにある私の記事を削除して下さい」と言いに来ました。
 「記事を削除しろ」というのは1年前から言われている事なのですが、その要請の仕方が「サイトを削除しろ。削除しなければ、オマエをこの世から削除してやる」「俺はオマエに強烈な恨みを持っている。言うことを聞かなければ、どうなるか分からないからな」「今、オマエのマンションの下に来ている。ぶっ殺してやるから出て来い」等と脅迫めいたやり方でした。(悪マニのトピックスより)
 今日は流石に脅迫はありませんでしたが、Beyond氏によれば「いつも最初は穏やか」であるとの事です。
 Beyond氏からは「削除してほしいページがどこか内容証明で代理人の弁護士に送って下さい」と奥平被告に言いましたが、どうも埒があかない。「いつまでに書面を出してくれるのか?」という問いにも、「確認するからすぐにはできない」。
 奥平被告に迎えが来たらしく、結局、「どこのページか?」も「いつまでに?」もうやむやのまま話が終ってしまいました。

 しかし、12日の公判で「もうネットはやらない」と宣言してたのにどうやって確認するのでしょうかね?また、12日の公判ではひろゆき氏の自宅を訪問した事も被告人質問で述べているのですが、「『悪徳商法?マニアックス』の管理人、西村博之さん」と言っていました。どうも、奥平被告は2ちゃんねると悪マニを混同しているようで・・・。まぁ、Beyond氏の事をひろゆき氏の部下だと妄想しているみたいなので、仕方ない事なんでしょうかね。

 奥平被告が、12日の公判で自分で述べてた様に、これからは悔い改めて真面目に社会生活を送る事を期待します。
 しかし、執行猶予4年って長いですよね。
[PR]
# by seminar_blog | 2005-12-15 22:05 | Misc
殺人請負詐欺事件初公判

 今回は、自己啓発セミナーとは全く関係のない記事です。

 本日、東京地裁八王子支部に行って来ました。タイトルにもあるように、殺人請負詐欺事件の初公判の傍聴です。

 さて、今回の事件の概要を。
 被告人は探偵業を営む奥平明男(49)。
 奥平被告が開設していたWEBサイト「駆込寺(旧・ブラックリスト)」(現在は閉鎖)を通じて、不倫相手の奥さんの殺害を依頼してきた女性から165万を詐取したというもの。
http://it.nikkei.co.jp/security/news/net_crime.aspx?i=2005100306375cf
 この奥平被告は、ある意味ネットではちょっとした有名人です。「2ちゃんねる」管理人・ひろゆき氏や「悪徳商法?マニアックス(悪マニ)」運営者・beyond氏に対してネット上で個人情報晒しや誹謗中傷やリアル社会で脅迫を行っていました。
 裁判では、今までの前科歴が明かされました。
 軽犯罪法違反等が数件と逮捕歴が数件。
 今まで、探偵業で顧客とのトラブルは1件のみ。「調査料の10万円を返せ」というもの。

 僕は、悪マニの会議室に書き込んだり、ウェディング社にbyond氏が訴えられた時に設立された「インターネット表現の自由を考える会(旧称・ウェディング問題を考える会)」の会員でもある事から、この事件には少なからず興味がありました。

 裁判は東京地裁八王子支部305号法廷にて午前11時に開廷。傍聴人は10人程度。そのうちの半分以上は悪マニの関係者でした。
 奥平被告はbeyond氏が言うように、まさに「目を見ればわかる。ドブ川が腐った様な色の目だ」でした。入廷してきた時に、傍聴席を恨めしそうな目で見ていました。

 起訴事実は、殺人依頼をしてきた女性から殺人を実行する意思も無いのに165万円を詐取したという事。奥平被告はこれを認めました。
 探偵業の仕事では浮気調査が多かった。殺人等の違法行為の依頼もあったが、依頼者は一時的な感情で依頼してくるのであり、話を聞いて落ち着かせていたと説明。しかし、今回の事件に関しては、自分が至らなかった・もっと話を聞いてあげれば良かった、と反省の弁を述べる。「依頼者の女性を騙すつもりはなかったが、結果的にそうなってしまった。それが詐欺と言われればしょうがない。」との発言も。
 女性から依頼を受けた時は、一時的な感情であり、心の部分を聞いて、不倫相手の家庭がギクシャクしているのなら相手に離婚を勧めるつもりだった、との事。しかし、女性は相手の奥さんに子供が出来、男もその事を喜んでいる事を間接的にだが知っていたらしい。その事を奥平被告が依頼を受けた時に、あるいは打合せをした時に知らないのはおかしいと思われます。
 そもそも、依頼を受けた時から殺人を行う事を前提として話が進んでいて、女性を落ち着かせようする意図が最初から無かった様に思われました。
 奥平被告は依頼者の女性に同業者の田部孝治容疑者を実行部隊として紹介しています。その際に田部容疑者に女性の事を「あぶない人」として伝えています。田部容疑者はこの女性から1500万円を詐取しています。
 僕の感想では、奥平被告と田部容疑者で共謀して「あぶない人」である依頼者の女性からカネを騙し取ったのではないかと思います。もともとやる気もない殺人依頼を請け負って、さも事が進んでいるように装い、様々な名目でカネを要求しています。依頼者も違法な事を依頼しているので、たとえ騙されたとわかっても被害を訴えないだろう、とタカをくくっていたのでしょう。
 裁判官からの質問で「165万円の用途は?」というものがありました。それに対する答えは「10万円は調査費」。残りの155万円に関しては具体的な用途は明確にしませんでしたが、田部容疑者が依頼をこなせなかった時に返金する為に手を付けていなかった、と言っています。

 依頼者の女性から受領した165万円は「申し訳なく思い」、女性の弁護士を通じて返金したとの事。返金を申し出た際、女性は弁護士を通じて1500万円(奥平・田部両名に払った額)でないと受け取らないと伝えた様です。
 弁護側は、この返金した事実をもって情状酌量を求めています。奥平被告が受け取った165万円は「不法原因給付であり返金の義務は無いが返金している」というものです。不法原因給付とは、不法な原因に基づいた支払いの事で、民法上は返還を求める事が出来ません。今回の場合は、「殺人依頼」というのが不法な原因です。これに対して裁判官からは、「民法上はそうだが契約法(?)上では返さないといけないのでは?」という発言もありました。

 奥平被告に対して、裁判官・検察官から「今後はどのようにして暮らしていくか?」という質問があり、それに対して、「探偵業はやめる。ネットもやらない。タクシーの運転手や運送業の様な職に突いて地道に生活をしたい。」という趣旨の事を答えていました。
 
 検察側からの求刑は懲役1年6ヶ月。これが、この手の事件で長いのか短いのかはわかりませんが、僕としては「まぁ、そんなもんなのかな?」という感想。
 弁護側は、前述の165万円を返金している事に加え、「駆込寺」を閉鎖している事、2ヶ月間勾留されいる事、マスコミ等の報道によって社会的制裁を受けている事を挙げ、執行猶予を求めています。
 
 次回公判(12/15午前10時50分から)で判決言渡しです。この手の刑事裁判って2回程度で結審するんですね。
 実は、裁判の傍聴はこれが初めて。やっぱり、映画とかドラマとは違いますね。山も谷もオチも無く淡々と進行していった印象です。
 ( ゚Д゚)_σ異議あり!!とかちょっと期待してたのですが…(笑)
 検察官も裁判官も早口で話すし、弁護士はボソボソと聞き取りづらい声だし、一番はっきり聞こえたのは奥平被告でした。
 次回も行けるかどうかは微妙ですが、行けたらまたレポします。

※問題があると思われる部分がありましたので一部訂正しました(12/15)
[PR]
# by seminar_blog | 2005-12-12 17:53 | Misc