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社長 LAST GIGS
 2/27に東京地裁426号法廷で「平和神軍観察会名誉毀損事件」の公判が行われました。今回は、グロービートジャパン社長・黒須伸一氏に対する証人尋問の最終回です。

以前の傍聴記は
http://sdseminar.exblog.jp/2260333
http://sdseminar.exblog.jp/2608465

 まずは前回、弁護側から出された宿題の回答から始まりました。
 宿題の内容は
・2002年~2005年の年あるいは年度毎のグロービートジャパンからの黒須英治氏に対する報酬額
・グロービートジャパンからの黒須英治氏に対する報酬以外に支払っている名目及び金額
・グロービートジャパンとユナイテッドジャパン及び日経企画(共に黒須英治氏(平和神軍)が関係ある会社)の取引内容

 黒須証人はメモをしてきた紙を見ながら報酬額を答えました。
  2002年度:約5900万円
  2003年度:約2800万円
  2004年度:約2900万円
  2005年度:約3800万円
 1円単位まで細かく答えました。
 名目は給料との事。英治氏はグロービートジャパンで仕事をしていないのに給料名目であるというのはどういうことだ、という疑問が出ましたが、会社設立時、黒須証人も副社長の鶴見氏も会社経営の素人で、出資してもらった英治氏に対する株式配当のやりかたがわからず、「配当の代わりに給料という形にした」と答えました。「本来ならもっと払うべきだ」とも証言しました。給料名目以外にグロービートジャパンから英治氏へ渡っている金銭は無いようです。「給料」は一括で払うのではなく、月毎に払っているようです。
 黒須証人と英治氏では、「どちらの給料が多いか?」という質問に「私のほうが多い」「2倍まではいかない位」と答えています。黒須証人と鶴見氏は同じ位の額を役員報酬として得ているようです。
 英治氏のグロービートジャパン以外からの収入は「知らない」と答えています。

 グロービートジャパンと日経企画の取引は2002年度には既に無いようです。2002年には日経企画が無くなっていた為だと答えました。「日経企画がいつ頃無くなったか?」という質問には「覚えてない」と答えました。
 ユナイテッドジャパンとの取引額は
  2002年度:約1億6900万円
  2003年度:約9800万円
  2004年度:約9500万円
  2005年度:約1億3400万円
 これも、英治氏への報酬額と同様に1円単位まで細かく答えました。

 グロービートジャパンは警察へ被害を届け出た時に、被害を証明する資料として納税証明書を提出しています。WEBサイト「平和神軍観察会」から誹謗中傷を受けた為に収益が下がった証明としての資料です。
 しかし、弁護側が出した証拠(帝国データーバンクのデーター)では、
  2002年度9月期:42億円
  2003年度9月期:50億円
  2004年度9月期:51億円
と、売り上げは上がっています。
 これに対して、黒須証人は「売上減少とはフランチャイズ店から会社へ上がる利益の減少のこと」と答えました。「平和神軍観察会」に平和神軍とグロービートジャパンが関係あるよう書かれたので新規のフランチャイズ契約が取れなくなった、という主張です。
 つまり
社長 LAST GIGS_e0052125_14584966.jpg
こういう予測を立てていたのに「平和神軍観察会」の影響で

社長 LAST GIGS_e0052125_14592381.jpg
こうなってしまった、
という事でしょう。
#数値に根拠はありません。グラフを作る為に適当に入れました。
 「しかし、全体として売上は増えていますよね?」という質問に対しては「直営店の売上も含まれている為」と答えました。
 納税額が減少するのは、売上が少なくなることだけが原因ではありません。経費等が増えれば納税額も減少します。実際、グロービートジャパンは2002年に現在の本社建物を2億4000万円で購入しています。この事を弁護側に「これだけ支出があれば納税額も減るのでは?」という質問に「借入金で買った」と答えています。「借入金ならば、利子は損金になるので税金は控除されるのでは?」という質問に「その通りです」と答えています。
 納税額だけでは売上が減少した事の証明にはなっていません。
 「売上が伸びているのに納税額が減っているのは何故か?」という質問に「税理士ではないのでわからない」。「納税額は(社長として)関心の対象」であるが「納税額が減っているのは気にならなかった」とも答えています。
 会社全体の売上は減っていないが、新たなフランチャイズ契約を断られるのが会社として直接の被害であり、「それを裏付ける具体的な数字が納税証明書である」と答えています。
 また、2002年のグロービートジャパンの社内報(民事控訴審でグロービートジャパン側から提出された物)のコラムで、黒須証人自身が、「2002年は狂牛病やワールドカップ等の影響で外食産業はダメージを受けた。花月も例外ではない」という趣旨の事を書いています。弁護側からの「売上が落ちたのは平和神軍観察会の影響ではないのか?」という質問に「それもあった」「わざわざ社内報に書く事ではない」と答えています。「社内報は社員やアルバイトに『頑張りましょう』というメッセージを伝えるもので、わざわざ裁判がどうのと書く必要は無いと(私は)思う」とも答えています。

 グロービートジャパン(花月食品)と平和神軍の関係(平和神軍総督・中杉治(黒須英治)氏と花月食品社長・北条晋一(黒須伸一)氏が親子である)の関係が一部マニア以外に関心を持たれたきっかけは、インターネット上の掲示板にらーめん花月仲木戸店店長が告発文を書いた事でした。
 仲木戸店店長は平和神軍との関係を本社に問い合わせています。その事について「仲木戸店店長から問合せはありましたか?」という質問に「わからない」。「報告はありましたか?」という質問には「報告はあった」と答えました。「報告に対してどのような指示を出したか?」という質問に「自分で行って話しをすると言った」と答えています。
 仲木戸店には、黒須証人が1人で車で行った所、「現地には鶴見氏を含めて役員が2~3人位いた」と証言しています。
 「何故、直接仲木戸店へ行ったのか?」という質問に「被害のはしりであり、心配して問合せてくれたのかと思い、店に行って説明する為」と答えています。「どのような説明をしたのか?」という質問に「「当社とは関係無い。安心してください」「東京ではそのような噂は無い」と説明した」と答えています。
 英治氏は仲木戸店に恫喝するような電話をかけています。「誰が英治氏に伝えたのか?」という質問に「誰かが伝えた」と答えています。

 「「平和神軍観察会」による風評被害はいつ頃からあるのか?」という質問に「ホームページが出来た頃から」と答えています。2001年~2002年頃から利益が減少し「役員報酬が減った」とも答えています。
 
 グロービージャパンの持つ不動産に東京中野の永田ビルがあります。永田ビルには平和神軍とイオンド大学が入居しています。その事について弁護側から写真を見せながら「永田ビルにイオンド大学と平和神軍は入っていますか?」という質問に「知りません」と答えています。

 今回は、検察側からの尋問もありました。
 「グロービートジャパンの株主比率に変化はありますか?」という質問に「黒須英治が51%から30%になった」「先々週の金曜日に21%を私と鶴見が買い取った」と答えています。この事について、後から弁護側からも「1株いくらで買い取ったのか?」という質問があり「覚えていない」「総額で億単位」と答えています。「全て買い取りたいが資金調達が出来ていない」とも答えています。
 英治氏がブブカ編集部に電話した事については、「後から(多分、役員)に聞いた」と答えています。「電話するように依頼しましたか?」という質問に「私が記憶している限り知らない」という答え。「英治氏は何故電話したのか?」という質問には「わkらない」「グロービートジャパンと本人の名誉があるので(電話を)したのでは?」と答えています。また、電話したことは「迷惑だった」とも答えています。
 この電話の件で英治氏と「喧嘩になったか?」という質問に「多々ある」と答えています。「直接行動に出るのでやめて欲しい」とも答えています。
 「最後に何か言いたい事がありますか?」と聞かれ、「自分の知らない所(2ちゃんねるやNifty等のネット)で行われている論争がグロービートジャパンに飛び火している」「外食産業・フランチャイズ経営で頑張ってやっているのに、思想で議論ですればいい事が何故当社に飛び火してくるのか」「思想団体が会社経営をする事は普通に考えておかしい」「この裁判を『平和神軍事件』と書くのはおかしい。憤りを感じる」との趣旨の事を述べました。

 裁判官からの尋問もありました。
 「英治氏の収入について、(裁判以外で)問合せはありましたか?」という質問に「無いと思う」と答えました。
 「フランチャイズ加入段階で自宅を担保に入れさせる事はありますか?」という質問には「無い」という答えでした。
 「平和神軍観察会」の記述で「あなたが花月食べたラーメン代の4~5%が駆ると右翼の収入になる」という意味の文言がありましたが、「そのような事実はありますか?」という質問に「ありません」という答え。「グロービートジャパンやフランチャイズから平和神軍にお金が流れる事は無い」とも答えています。
 「英治氏の収入のラーメン代からの割合は?」という質問に「フランチャイズ200店の総売上は100億円近くあるので1%にも満たない」と答えています。
 「英治氏が平和神軍の活動をしている事実はありますか?」とい質問に「ネット上での思想論争のみだと思う」。「平和神軍は右翼団体だと思いますか?」には「右翼ではないと思う」「カルトではないと思う」「本人は三島由紀夫の『楯の会』にあこがれているだけ」「精神の軍隊です」との答え。精神の軍隊については「実体が無いからネット所で活動しているのではないか」とも答えていました。
 「英治氏が宗教ブローカーをしていた事実はありますか?」という質問に「売っていたかどうかは知らないが、ブローカーという(悪印象を与える)言葉を使うのは示威的である」と答えました。
 「『平和神軍観察会』に書かれた事による被害は?」という質問には「フランチャイズ契約が流れた」。「従業員の採用には影響はあったか?」という質問には「若い人は最初にネット調べるので、グロービートジャパンを検索するとグロービートジャパンのホームページのすぐ下にこの裁判について書かれた記事や2ちゃんねるが出てくるので、最初から候補から外される」「最終選考に残ってもネット上の情報知って辞退する人が多い」「採用については大きくダメージを受けている」と答えました。
 新卒採用をした社員は4~5年の期間で毎年4~5人が辞めているようで、退職する理由はネット上の情報であるとも答えていました。
 「フランチャイズ契約や従業員採用以外での被害はありますか?」という質問には「裁判の事をネットで書かれている」「二次被害である」と答えていました。
 「平和神軍観察会」の記載について弁護側からは「ホームページを見た事はあるか?」という質問が出ましたが「見た事は無い」という答えでした。また、「ホームページは平成14年に閉じているのは知っていますか?」という質問が出ましたが、黒須証人は知らないようでした。「パソコンを使い出したのは1年程前から」だそうです。
 裁判官から「被告にはどうして欲しいか?」と聞かれ「何故、関係の無い会社に対して誹謗・中傷をするのか。厳罰に処して欲しい」と訴えました。「英治氏が経営に関わっていないと反論はしないのですか?」という質問に「火に油を注ぐだけだからやらない」と答えました。


 とりあえず、心配した宿題は忘れずにやってきてくれました。前回は英治氏への報酬は「平均2000万円」と言ってましたが、実際はそれをはるかに上回る額でした。名目も「色々なケースがある」と言っていましたが、実際は給料名目だけです。
 英治氏はグロービートジャパンで仕事をしていないようなので、給料名目で金銭を支払っているという事は脱税の疑いがもたれます。

 今回は前々回・前回と比べて証言拒否の頻度は少なかったのですが、弁護士の質問に食って掛かったりして素直に証言をしているようには見えませんでした。質問の内容を事あるごとに「レッテル付けだ」と言い、裁判長に「このような質問の仕方はおかしい。答えなければいけないのか」と訴えていました。
 裁判長は審理に重要だと思われる事柄については証言をするように促して、証言をさせていましたが、いくつかの質問には証言拒否を認める部分もありました。
 また、黒須証人は弁護士の質問に対して1度だけ「異議があります」と発しましたが、証人は異議を唱える事が出来るのでしょうか?
 法廷慣れしたのでしょうが、かなり饒舌になっていましたが、肝心なところははぐらかすような答え方でした。

 名残惜しいですが、黒須伸一氏が証人として出廷するのはこれで最後です。次回期日は被告人質問です。証人尋問でも何度か質問があった、英治氏がブブカ編集部にかけた電話の録音テープが全編(約1時間)、法廷に流れます。

次回期日 3/22 13:30~ 東京地裁第426号法廷

参考リンク:
平和神軍観察会 逝き逝きて神軍
平和神軍・グロービートジャパン裁判は、大荒れ(悪徳商法?マニアックス)
グロービートジャパン(らあめん花月)・日本平和神軍事件の公判の傍聴をお願いします(弁護士山口貴士大いに語る)

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